ギランバレー症候群の症状

ギランバレー症候群は、主に運動神経が障害を受ける病気であるために、その症状として一番よく見られるのは自身の手や足が動かせなくなるといったものです。ほとんどのケースでは、最初に手先や足先が突然動かせなくなり、数日中にその動かせなくなる部分が身体の中心に向かって進行していきます。それが呼吸筋にまで達してしまった場合は非常に重症となり、その場合には自分自身で呼吸することが出来なくなってしまいます。こうなってしまった場合には、人工呼吸器などを使用して呼吸管理をしなければなりません。

 

また、顔面の筋肉や目を動かす筋肉に力が入らなくなったり、呂律がまわらなくなってしまったりすることもあり、食事を飲み込みにくくなったりすることもあります。

 

ギランバレー症候群の症状は、その症状が現れてから2週間ほどでピークを迎えることになり、そこを超えると徐々に身体の中心部分から動かせるようになってきます。ただ、この症状が回復していく期間というものは人によって違いがあり、1ヶ月ほどで完治してしまう人もいれば、1年以上経過してもなかなか回復せずに、手足に動かせない部分が残ってしまうケースもあるようです。

 

ギランバレー症候群は、基本的には運動神経が障害を受ける場合が多いのですが、感覚神経が障害を受けるケースもあります。この場合には、感覚が鈍ったり異常な感覚を訴えることがあります。